【徹底解説②】コーヒーフィルターの「選び方」と「違い」:味が劇的に変わる素材と形状の秘密


こんにちは!皆さまは毎日コーヒーを楽しんでいますか?
「もっと美味しいコーヒーを家で淹れたい!」と思ったとき、
豆の種類や挽き方にこだわる方は多いですが、
実は「コーヒーフィルター」が味の決め手になることをご存知でしょうか。

今回は、円すい形コーヒーフィルターのパイオニアである
CAFEC(三洋産業)の知見をもとに、
コーヒーライフを劇的に変える
「コーヒーフィルター選びの秘密」を徹底解説します!

コーヒーフィルターの「違い」が味を決める!
素材別・形状別の決定的な差

コーヒーフィルターは、素材や形状によって
抽出される味わいが驚くほど変わります。
まずは代表的な3つの素材を比較してみましょう。

【素材別】風味とメンテナンスの違い

金属フィルター
コーヒーの油分(コーヒーオイル)までダイレクトに抽出されるのが特徴です。
豆本来の成分を余すことなく引き出せる反面、
微粉が混じりやすく、ややざらつきのある舌触りになる傾向があります。
ネル(布)フィルター
きめ細かい布が微粉をキャッチしつつ、コーヒーオイルを通すため、
滑らかな口当たりと深いコクを楽しめます。
一方で、使用後の煮沸や水に浸しての冷蔵保管など、
メンテナンスの手間がかかるのが難点です。
ペーパーフィルター(★今回解説するのはこちら)
紙が微粉をしっかり吸着するため、
雑味のないクリアでスッキリとした味わいになります。
使い捨てができるため衛生的で、現代の家庭用ドリップでは主流となっています。
ペーパーフィルター画像

ペーパーの素材による差:木材パルプ vs アバカ

ペーパーフィルターの中でも、
CAFECが推奨するのは「アバカ(マニラ麻)」を配合したフィルターです。

一般的な木材パルプ100%のフィルターと比較して、
アバカ繊維は繊維が長くしなやかで、
通液性(お湯の通りやすさ)が圧倒的に優れています。

CAFEC独自の「通液性」を支える技術の秘密

CAFECの代名詞とも言えるのが、高品質なペーパーフィルターです。
なぜ世界中のバリスタに愛用されているのでしょうか。
その秘密は、独自の「通液性」へのこだわりにあります。

なぜ「アバカ」にこだわるのか?

アバカ繊維は、強度が高く、通気性・通液性に優れています。
CAFECのアバカフィルターは、この素材特性を活かし、
スムーズな抽出を可能にしています。

【CAFEC流】理想のコーヒーフィルターの選び方

「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」という方へ。
CAFECが提案する選び方のポイントをご紹介します。
まずは定番のフィルターから試してみるのが近道です。

定番:アバカフィルター

アバカフィルターの特徴
CAFEC独自の製紙技術「Air Through Dry(エアスルー・ドライ)」による
両面クレープ構造 が特徴。
通液性が良く、コーヒーオイルもしっかり抽出できるため、
甘みのあるリッチな味わいに仕上がります。
迷ったらまずはこれがおすすめです。
アバカフィルター

通液性の高さが抽出終盤の雑味を防ぐ仕組み

抽出の後半、ドリッパー内にはコーヒーの微粉や
雑味成分が溜まりやすくなります。

通液性が悪いフィルターだと、ここでお湯が詰まり、
雑味たっぷりの液がカップに落ちてしまいます。
アバカフィルターは最後までスムーズにお湯を通すため、
「美味しい成分だけを抽出し、雑味が出る前にドリップを完了させる」
ことが可能になるのです。

焙煎度別ペーパーフィルター:こだわりの「厚み」と「密度」

さらに、CAFECでは焙煎度に合わせて
紙の「厚み」「密度」「クレープ(シワ)」を変えたフィルターも展開しています。

浅煎り用 (T-92 / LCシリーズ)
特徴: 「片面クレープ構造(外側のみ)」。
内側の表面積を小さくして微粉を逃さずキャッチ。
お湯の速度をあえて抑えることで、
浅煎り特有の華やかな香りとクリーンな酸味を引き出します。
中深煎り用 (T-90 / MCシリーズ)
特徴: 「両面クレープ構造」。
最も通液性がスムーズで、フローが速いのが特徴。
バランスの取れた味わいを実現します。
深煎り用 (T-83 / DCシリーズ)
特徴: 「両面クレープ」ですが密度を調整し、
前半はスムーズに、後半は少しブレーキをかける構造。
深煎りのコクと甘みを最大限に引き出しつつ、
重くなりすぎない絶妙なバランスを作ります。


コーヒーフィルターを最大限に活かす「蒸らし」と「注湯」

高性能なコーヒーフィルターの性能を引き出すには、淹れ方も大切です。

ポイントは「最初の蒸らし」
中心から優しくお湯を置き、粉全体をふっくらと膨らませて30秒から40秒ほど待ち、抽出準備を整えます。

その後は、粉の層を壊さないよう、水位を保ちながら優しく注ぎ続けます。
フィルターの壁面に直接お湯をかけないように意識してみてください。

まとめ:たった一枚の紙がコーヒー体験を変える。

「たかがペーパー、されどペーパー」。 まずは自分がよく飲む焙煎度に合わせて、CAFECのコーヒーフィルターを試してみてください。一枚の紙が、あなたのコーヒータイムをより豊かで幸せなものに変えてくれるはずです!

それでは、素敵なコーヒーライフを!

→CAFECのペーパーフィルターはこちら。

ブログに戻る